KEIRINグランプリ2016が30日、立川競輪場で行われる。出場メンバーは以下の通り。

 ◆平原康多(34=埼玉) 主役は最後の最後にやって来た。無冠のまま迎えた競輪祭決勝。まくりで盟友の武田豊樹とワンツーを決めた。14年の岸和田GPも平原がまくって、武田が初制覇。まくりの破壊力は輪界随一だけに、4年連続7度目の挑戦で悲願達成だ。

 ◆中川誠一郎(37=熊本) 世界レベルの脚力で、地震の被災地となった地元熊本にエールを送る。スピードなら輪界トップ。5月の日本選手権(ダービー)では断然のダッシュを見せつけ、別線をねじ伏せてG1初戴冠を果たした。初出場の大舞台でも持ち味発揮だ。

 ◆村上義弘(42=京都) 3月の日本選手権(ダービー)を制覇した「魂の走り」は健在だ。寛仁親王牌で初戴冠した盟友の稲垣裕之との連係なら、別線撃破は可能。昨年GP不発でリベンジを狙う稲垣と、京都ワンツーしかない。入魂の走りで2度目の優勝を目指す。

 ◆渡辺一成(33=福島) 初の大舞台は競輪人生の大きな節目だ。ナショナルチームの主軸として活躍を続け、08年北京から12年ロンドン、今年リオと3大会連続の五輪出場。2月の全日本選抜で悲願のG1制覇を成し遂げた時と同じ新田祐大の番手で初戴冠を狙う。

 ◆岩津裕介(34=岡山) 2年ぶりの大舞台にタイトルホルダーとして帰ってくる。初出場だった14年岸和田GPは落車棄権で出番がなかった。オールスターは稲垣裕之の後位から伸びてG1初制覇。GP切符を手にした。シャープな差し足で頂点を狙う。

 ◆武田豊樹(42=茨城) 土壇場でGP出場を決めた。競輪祭では、まくりで優勝した平原康多とワンツーを決め、最後の切符を獲得。流れは関東勢にある。2年前の岸和田GPでは鉄の結束を誇る平原との連係で悲願の初制覇。今回、そのシーンを再現する。

 ◆稲垣裕之(39=京都) オールスターは番手まくりで優勝を狙ったが、ゴール前でかわされ2着に敗れた。その悔しさを寛仁親王牌で、悲願のG1タイトル獲得で晴らしている。初参戦の昨年は不発で、見せ場なく終わった。雪辱は村上義弘との連係で果たすしかない。

 ◆浅井康太(32=三重) 史上2人目となる2年連続のGP制覇を狙う。昨年は単騎で立ち回って初戴冠した。今年も得意の単騎戦になる。看板の自在足を駆使してシビアに好位奪取。直線一気に抜け出して02、03年の山田裕仁以来となる偉業達成だ。

 ◆新田祐大(30=福島) 2年連続3度目の挑戦で初制覇を狙う。昨年のGPはゴール前勝負で2着に終わったが、今年の高松宮記念杯を制したスーパーダッシュはなおも進化。別線は強力だが、フル加速の態勢に入ってしまえば、世界レベルのスピードを見せつける。