中部地区も暗黒時代を経て、新しい戦力が続々と登場している。栗山和樹もその1人だ。
S級に特昇し、これからという時期に練習中に落車して左鎖骨骨折。出はなをくじかれた形で、昇級2戦目の四日市F1(664)は散々な結果だった。
(山口)富生の弟子が松岡篤哉で、栗山はその弟子なので、富生からは孫弟子になる。師匠の松岡は穏やかな性格で、後輩にとやかく言うタイプではないので、今の時代に合った指導者といったところか。
レースも今の時代の競輪選手だ。カマシまくりが得意なのだが、地元戦など勝ちにこだわる時に積極性に欠ける時がある。末足に自信がないのだろう。
初日のレースも位置にこだわり危ういレースだった。あれをやるなら絶対1着にこなければ意味がない。「新人は先行してなんぼ」という価値観を覆すのはいばらの道だ。
私は番手の仕事が期待できない今だからこそ、自分の身は自分で守らなければいけないと思う。しかし、いつか先行の手数を持った方が有利に勝ち上がれる時が来る。初日のレースで栗山が何をしたいかが何となく伝わって来た。
今度は対戦相手が栗山の走りを覚えて対策してくるだろう。勝負はその時だと思う。行けるところまでこのまま突っ走っていい。(日刊スポーツ評論家)























