ボートレース界は、上げ潮ムードで18年度を終えようとしている。特に、業界の支えとなる売り上げは、18年次(1~12月)で1兆3000億円を超えた。各地で展開されたG1周年は、軒並み目標をオーバーして、10日まで開催されたG2児島レディースオールスターも、目標の60億円を超えて、62億円余りを売り上げ、大会最高となった。

好況の流れは、選手賞金にも反映されることとなった。19年度(4月以降)のグレード別における優勝賞金を見て驚いた。SGグランプリこそ1億円に据え置きされたが、他のSG、プレミアムG1、G1周年は軒並み増額された。GRANDE5(グランデファイブ)対象のクラシック、ダービー、オールスター、メモリアルは本年度から400万円アップ。また、グラチャンとオーシャンC、チャレンジCは、本年度から何と600万円もプラスされる。女子のクイーンズクライマックスは、本年度より300万円も増え、別掲表にはないが、一般戦の優勝賞金も増額される。

19年度のボート主な優勝賞金
19年度のボート主な優勝賞金

数年前、公営競技界は生き残りをかけて各種の賞金額を減らした。そんな苦境の中、ボートレース界は耐えながら、新設レースや女子選手の活躍、全国にチケットショップ(場外舟券売り場)を建設し、ネット投票会員の増大を図るなど、あらゆる策を打ち、それを実らせた。今後、ボートレーサーになろうとする人たちも希望が持てる。賞金アップは大歓迎だ。