【天野保彦のオレに任せろ】

 ドル箱走路でSGゲットだ。「オレに任せろ」の天野保彦は4日目準決11Rで、青山周平(33=伊勢崎)に本命を託す。3日目10Rは豪快なカマシを決めて1着。マシンの状態はトップレベルだ。飯塚では16年にSGオールスターを優勝するなど、抜群の実績を持つ。リズムの悪かった17年から完全脱却し、得意コースで上昇気流に乗る。

 ◆11R 青山が一瞬で内枠勢をのみ込んだ。3日目準々決勝10Rは、1周2角で早々と先頭に立つと、ゴールまで独走だった。2日目からの連勝を鮮やかなレースで飾り、「ちょ~うれしい」と笑みがはじけた。笑顔が出たときは、マシンは良好。「近況は雨が乗れていなかったし、試走の感じでは6、7着かと思った」。

 ジャッジは、いつも通りの辛口だ。「エンジンはまあまあ。重くて回転が上がっていない。セットが合っていない」。それでも、前向きなコメントも出た。「このレースができれば、いいのかなあ…。合ってなくても進んでくれるし」。

 飯塚コースにはめっぽう強い。SGは16年オールスターで優勝し、13年オールスター、16年全日本選抜では準優勝。16、17年にはG1ダイヤモンドレースを連覇した。飯塚用のセットを完全に把握。好結果が出た仕様を書き込んだ設計図を、引き出しから出せばOKだ。攻略法は分かっている。

 16年末のSS王座決定戦で落車負傷し、リズムを崩した。17年は調整、レースともに本来の姿には遠かったが、12月にG1のシルクカップ、SGのSS王座で準Vと善戦し、タイトル奪取は目の前に近づいた。

 走路はぶちか湿。3日目のレースで自信をつかんだのは大きい。しっかり準決を突破すると読む。相手は好調な雨巧者で、加賀谷、影山、佐々木をプッシュする。(2)-(6)(4)(5)-(6)(4)(5)(8)の9点でいく。