昨年12月31日に特昇して1、2班戦初戦だった皿屋豊(35=三重)が、連勝で決勝に進出した。準決6Rでは、初日の特選をまくり快勝した笹倉慎也を付けて2角まくり。踏み出しでは、タテ足に定評がある笹倉が離れる猛ダッシュだった。上がり11秒5で2着の川上真吾に2車身差をつける圧勝。

 「攻め方が下手で、後ろの人を連れ込めなかったことが残念です。本来の僕は地足タイプなのに、今回は自分でも驚くほどスピードが乗っています」。15年間務めた安定の公務員生活から転職した異色のルーキーが、昇班即完全Vへ王手をかけた。