優勝戦は太田和美(47=大阪)がきっちりイン逃げを決めて今年初、G1は19回目、近畿ダービーは15年びわこ大会以来3度目の制覇を果たした。最内を差した権藤俊光(33=大阪)が2着。和田兼輔(33=兵庫)が3着となった。

まさに貫禄勝ちだった。進入はスタート展示と同様に123・465の3対3。太田はコンマ11の踏み込み。ダッシュ勢の姿も見えたが、慌てることなく1Mを先取りした。「少し出られたかと思ったけど、余裕はありました。先に回って失敗をしなければ差されないと思ったし、バックでも後ろは気にならなかったです」。あっという間に独走態勢を築いた。

駆る14号機の手応えも悪くなかった。「ペラが換わる前(2走目)で手応えが来たんです。交換しても慌てることはなかったですよ。優勝戦の前もスタート特訓で、もう少し出られるかと思ったけど、そういう感じはなく余裕はありました」と、淡々と話す中にも仕上がりには自信を感じさせた。

弾みがつくVとなったが「今年初めてG1優勝ができて良かったです。ここで早めに一つ取れて、ペラの感じも悪くないしので、例年よりいい感じでいけそうです」。手応えをつかんだ太田が序盤からラッシュをかける。