河村了(36=愛知)が鮮やかな4カドまくりを決めて、G2初制覇を果たした。今年2回目、通算16回目の優勝となった。2着は山田康二、3着に秋山直之が入った。

進入は山地正樹、正木聖賢が前付けに動いて146・235となった。4カドに引いた河村がコンマ05のトップスタートで、人気のイン前本泰和らスロー勢を一気にのみ込んだ。

「最高です!」。無観客でのウイニングランで、何度もガッツポーズを突き上げた。河村にとって初Vとなった丸亀は「本当に特別な場所」。5年前に選手生命を脅かされる大ケガをしたが、克服して復帰後すぐに参戦。一昨年の周年では優出2着の活躍で、初のSG出場の足がかりをつかんだ。「ここを勝ってまた(来年3月の)SGクラシックにも行ける。無観客では面白くない。1人でもファンの声援があればまた頑張れる」。スタンド観戦再開に向けて、熱いメッセージを伝えた。