伝統と格式のある「SG第66回ボートレースメモリアル」が、25日から山口県の下関ボートで始まる。今年も近年恒例になったナイター開催で行われ、直前連載を2回にわたって紹介する。第1回は、直近1年間のイン勝率が62%にも及ぶコースの特性を探る。

有名な関門海峡まで約20キロ。瀬戸内海に面しており、水質は海水。潮の干満はあるものの、1マークは防波堤の設置で、うねりがあまり入らず、レースに大きな影響は与えない。また、LED照明のため、比較的、明るいナイターレース場と言われている。

直近1年(19年9月~20年8月14日)の1コース=インの1着率は、62・0%に達する。これは全国平均の56・0%を大きく上回り、全国24場の中で、大村、徳山、芦屋に次ぐ4番目の高さ。ハイレベルなSGレースは内が利く傾向があり、イン有利が基本になる。

ただ、湿度の高い梅雨時期から気温の高い夏場は、イン勝率がやや下がる。実際、昨年の6月~8月は53%台。回転の上がりが鈍くなり、インの選手にエンジン素性が伴わないと波乱含みの展開は想定できる。インに次ぐ勝率は2コースの12・1%、4コースの10・0%。また、ホーム向かい風や追い風が5メートル以上吹くと、センター、アウトのまくり差しで穴が飛び出す可能性は増す。

現エンジンは初使用から約5カ月が経過。エース機は複勝率トップの11号機で、スリット足は抜群にいい。63号機が続き、伸びのいい28号機も近況に勢いがある。【窪寺伸行】

※明日はドリーム戦展望