いよいよ、今年のボート界NO・1を決めるSG「第35回グランプリ」が、15日から東京・平和島ボートで開幕する。注目選手や平和島の水面、エンジンなど、開幕直前コラムを3回連載でお届けする。第1回は注目選手の1人目、関東地区から唯一の参戦となった毒島誠(36=群馬)だ。

【注目選手(上)】

昨年大会は、賞金トップで参戦し、ファイナル進出も5着。石野貴之に栄冠をさらわれた。ファイナル2着が既に2度、今年こそ、優勝しか狙っていない。

20年は強いはずの夏に不調をかこった。毒島も「かなり悪かった」と振り返る。秋になり、大村ダービー優出2着、蒲郡チャレンジカップ優勝と2つのナイターSGで「夜王」が面目躍如の活躍で、賞金ランク2位まで押し上げた。「自分でいろいろあがいてリカバリーできた。すごく成長できた年だと思います」。

平和島は18年にG1周年で優勝するなど、準地元で相性のいい水面。今年は4度目の出場になる。3月のSGクラシックは準優1枠でまくられ、10月のG1周年はフライングを切るなど、成績はいまいちだった。しかし、3度も失敗しない。関東勢では唯一の参戦、東の代表として、強い気持ちで乗り込む。【中川純】

◆毒島誠(ぶすじま・まこと) 1984年(昭59)1月8日、群馬県桐生市生まれ。92期生として03年5月、桐生でデビュー。同年7月、多摩川で初勝利。SGは7度優勝、そのうちナイターSGは6度優勝で「夜王」と称される。163センチ、53キロ。血液型B。