「今年もっともっとボートレースを盛り上げたい!」。日刊スポーツ新聞社制定「第35回ボートレース年間三賞」表彰式が5日、東京・品川プリンスホテルで行われ、3年ぶり2回目の殊勲賞の峰竜太(35=佐賀)、初の敢闘賞の松田大志郎(33=福岡)、2年連続技能賞の毒島誠(37=群馬)、特別賞の今村豊氏(59)と平高奈菜(33=香川、欠席)に賞状、賞金が贈られた。

昨年10月に惜しまれつつ現役引退した今村豊氏に、特別賞が贈られた。活躍を振り返るレースVTRは、84年に当時22歳で最年少SG制覇となった浜名湖笹川賞(オールスター)や、徳山のラストランが紹介された。「最後のレース(昨年9月28日5R)だけはレースになりませんでした。ゴールして、ほっとした気持ちになって」と話した。また、峰ら後輩には「自分の現役時代の姿を見ていてくれたと思う。彼らも今から出てくる若い選手に背中を見せてほしい」と伝えた。

<植木通彦氏 ライバルの受賞に感慨>

ボートレースアンバサダー植木通彦氏も表彰式に駆けつけた。特別賞は自身が引退直後の第22回に受賞、ライバルとして戦った今村豊氏の同賞受賞に感慨深げ。「業界に恩返ししたい」と話す今村氏と同様、今年は他ジャンルのスポーツ選手らとの交流を発信する予定。「ボートレースを盛り上げたいという峰の先に、道を作ってやりたい」。先輩として業界の発展、ファン拡大に尽力する。