日刊スポーツ新聞社制定「第34回競輪年間三賞」は、新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑み、表彰式を取りやめた。そこで、日刊スポーツ評論家でおなじみの「ミスター競輪」中野浩一氏がリモート取材で、殊勲賞の脇本雄太(31=福井)とガールズ最優秀選手賞の児玉碧衣(25=福岡)に受賞インタビューを実施。敢闘賞の和田健太郎(39=千葉)技能賞の松浦悠士(30=広島)も、喜びのメッセージを届けてくれた。

パワーよりテクニックが重視される技能賞は、まさに松浦悠士にふさわしい。松浦も「2年連続の技能賞はうれしい」と素直に口にした。

安定感抜群の松浦だが昨年の競輪祭準決で痛恨の3着失格。19年10月久留米G3からの連続決勝進出記録が途絶えた。ただ、直後の別府G3から、優勝した前走の高松G3まで、当然のように決勝を外してない。今年の目標の1つに「全ての開催で決勝進出」を掲げた。

むろん、最終的な目標はグランプリの優勝だ。その前にG1の中で一番格式が高い日本選手権(ダービー)制覇も狙う。次走は今年のG1初戦となる川崎全日本選抜だ。松浦は「ダービーに向けて、どこまで戦えるか計るレース」と位置づけた。優勝すればGP出場が決まり、年末に向けて長期的な計画が立てられる。松浦の技に注目したい。