【松井律・競輪黙示録 スペシャル】

◆決勝11R 涼しい目をした金髪の貴公子が、競輪人生最大のチャンスをものにする。

守沢太志の過去2度のKEIRINグランプリ(GP)は、賞金ランキングで拾われての出場だった。しかし、今年は落車、失格、あっせん停止…これでもかとハードラックが続いた。「GP出場を賞金で目指しているから、走れない期間は周りの動向がめっちゃ気になりましたよ」と苦しい時期を振り返る。

しかし、下を向いてはいられない。休んでいる自分にやれることはただ1つ。練習しかないのだ。「出力を戻す練習を徹底的にやりました。2キロ減ってしまった体重も、3・5キロ増やすと昨年けがをした肩の痛みもなくなっていました」。

さらに、今年の守沢は勝負強かった。G1日本選手権決勝3着、全プロ記念の優勝で、欠場期間を帳消しにした。獲得賞金は、GP出場圏内の8位につけている。

そして、このオールスターで“心技体”も整った。東北の総大将・佐藤慎太郎が1予2の落車で無念の帰郷。東北勢は精神的な支柱を失った。

「いつも慎太郎さんがいるから、自分は気楽に走れている部分がある。今回は慎太郎さんの分まで、みんなで頑張ろうというムードになりました」。気持ちを1つにした東北勢は、決勝に4人を送り込んだ。

一番強い脇本雄太には、寺崎浩平という目標がいる。これはもろ刃の剣だ。東北勢がそれぞれの役割を果たせば、近畿トリオの結束は崩せる。新山響平-小松崎大地の2段駆けに乗り、守沢が渾身(こんしん)の突っ込みを決める。

3連単で(3)=(4)(7)-全。

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