1枠桐生順平(36=埼玉)が堂々と逃げて、今年初、通算55度目、G1は昨年12月下関周年以来16度目で、若松周年は初優勝となった。

インからコンマ13の踏み込みで、握った池田浩二を受け止めて先マイ。「スタートはもう少し早いと思いましたが…」。それでも、集中した仕掛けと旋回で他艇を寄せ付けなかった。

思い切った調整が功を奏した。初日12Rドリーム戦で5着に終わり、ペラを大幅にたたいた。「レース足が良くなりました。満足いくわけじゃないけど、悪さを感じなくなった」。2日目からは3連勝、2着2本で堂々と予選トップ通過し、Vロードをひた走った。

G1は通算16度目のタイトルだが、今年は格別な思いがある。来年3月、地元戸田でSGクラシックが開催。「早く(出場)権利が取れてよかった。ファンに楽しいと思ってもらえるレースをしたい」。今後も桐生らしい、豪快ターンでファンを魅了する。