第12Rで優勝戦が争われ1枠の清埜翔子(32=埼玉)がインからコンマ03のトップスタートで踏み込み、まくってきた浜田亜理沙を受け止めて逃げ、自身2度目、江戸川では初優勝を飾った。2着は1M差して浮上した細川裕子、3着には浜田が入った。

清埜にとっては当地6月優勝戦での反省を見事に生かしたVだった。前回は1周1Mこそ先制したが、追い上げる長嶋万記に対し、2周1Mでターンマークを漏らした隙を突かれ2着。「あの時は悔しかった」と振り返る。だがリベンジの機会が3カ月後、すぐに訪れた。

駆る11号機は節一で抜群のエース機。「もう安定板外れたら全部の足が良くて。前回優勝戦の2周1Mでターンマークを漏らして(2着になって)しまったので、乗り心地をしっかりと思って一日中、調整して」いたそう。

スタートに関しては「スタートで先行してないと。スタート全速で行こうと思っていった」思い通りの鋭い踏み込みも優勝の勝因の1つだ。

次節も「ファン感謝3Days ボートレースバトルトーナメント」(10月7~9日)で江戸川連続出場だ。「また、3Daysで11号機を引きたい。前検日は狙っていきたいです。もう予約できるならしたい!」といってファンを笑わせた。

副賞は高須クリニックさん提供のビューティーケア利用券をもらって「はい、きれいになります、アハハ~」っと屈託なく笑った。

優勝戦前日、28日時点で2024年前期適用勝率6・34とA1級ボーダーのほんの少し上だ。「今節はそこは優勝よりそっちを意識してきた。意識し過ぎないようにしてはいたんですけど流れが良かった。あと1節、しっかり走ってA1級になれるように頑張りたいと思います」。10月のあっせんは「3Days」の3日間開催だけ。そこでは初A1級かけての戦いが待っている。

最後に今節を振り返ってもらった。「今節は初戦の6コースまくりで弾みがついた? はい、そうですね。初日が外枠2走だったんですが、しっかり(1、2着と)着が取れたので。あとは内枠で取りこぼしがないように、ってレースに集中していました。(初日に外枠から戦わせてくれた)番組さんに感謝? 本当にそうです。ありがたいです。番組さんにも感謝です!」結果的にエース機とタッグを組んだ清埜が外枠でも戦えると見込んで初日外枠2走に置いた番組編成員さんにも謝辞を述べる清埜。今節だけを振り返ってみても、『江戸川ボートレース場に愛される女子レーサー』に間違いない。