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スミヨンとウィリアムズが対談/有馬記念

スミヨン騎手(左)とウィリアムズ騎手は、馬のぬいぐるみを手に笑顔
スミヨン騎手(左)とウィリアムズ騎手は、馬のぬいぐるみを手に笑顔

 グランプリは俺に任せろ。有馬記念(G1、芝2500メートル、23日=中山競馬場)を4日後に控え、世界を知り尽くしたクリストフ・スミヨン騎手(31=フランス)とクレイグ・ウィリアムズ騎手(35=オーストラリア)のビッグ対談が実現した。外国人ジョッキーは最近10年で5勝。ワールドクラスの腕は、大一番でこそ怖い。

 有馬記念は毎年のように外国人騎手が首位争いに絡み、一昨年は1~3着を独占した。フランスNO・1のスミヨンは3歳の伏兵スカイディグニティ(牡、友道)、先行させたら随一のウィリアムズは秋G1連続3着のルーラーシップ(牡5、角居)で臨む。

 ウィリアムズ スミヨンはすごい騎手だよ。昔から知ってはいたけど、香港で見た時に人気のない馬をたくさん勝たせていたんだ。それを目の当たりにして驚いたのを覚えている。このジョッキーから学ぶことは多いんだろうなってね。

 スミヨン ハハハ。

 ウィリアムズ 本当だよ。なんでこんなことができるんだろうって思ったものさ。

 スミヨン ウィリアムズだってそうじゃないか。妥協しない君のプロフェッショナリズム、馬の乗り方、戦略の立て方は学ばないといけない。

 実力を認め合う仲だからこそ、お互いを称賛する声がやまない。スミヨンは凱旋門賞でオルフェーヴルを2着に導き、ウィリアムズは今年JRA重賞4勝。実りの多い1年だった。世界で最も馬券の売り上げが多い有馬記念で初Vを狙う。

 ウィリアムズ そうなの? 知らなかったよ。ジャパンCが日本で一番有名なのかと思っていた。

 スミヨン 僕は何回かそのことは耳にしたことがあるかな。

 ウィリアムズ 有馬記念が日本の中でどういう位置にあるのかそれを聞いてよく分かるね。

 スミヨンは10年にブエナビスタで2着、ウィリアムズは10年トゥザグローリーで3着、11年トーセンジョーダンで5着と惜敗した。

 スミヨン ブエナビスタのときは必ずしもいい思い出とは言えない。ジャパンCで降着した悲劇もあって、有馬で全力を尽くすという思いもあった。ちょっとの差で負けてしまったのが心残り。だから去年は日本に来られなかった分、今年に向けた思いは大きい。

 ウィリアムズ 初めて乗った年が池江泰郎先生(ディープインパクトなどを管理)の最後の年だったから、なんとか最後にタイトルを取らせてあげたかったなあ。結果的に人気のない馬で3着(14番人気)にきたから馬は頑張ってくれたよね。自分にとっても思い入れの大きいレース。それぞれの騎手も“思い”を持って乗っていると思う。だからこそファンも重要に思うんじゃないかな。もちろんそれに応えられるのがベストだけど(笑い)。

 スミヨン スカイディグニティは簡単に勝つことのできない菊花賞で2着。乗ったことはないけど、VTRを見てもああいったレースで上位にきたことで非常に将来性を感じている。前に乗ったジョッキーの話を聞く限り、乗り難しいような感じもしないからね。

 ウィリアムズ ルーラーシップは日本でトップにいる馬。どの位置で競馬をするかはゲート次第(笑い)。秘策? もちろんあるよ。それは言えないけど。

 ルーラーシップは秋2戦とも出遅れているだけに、やはりスタートが鍵。また、小回りの中山競馬場は、よくトリッキーといわれる。つまり、乗り難しいコース。どの位置を取るか。内を突くか、外を回るか。仕掛けを待つか、早めに発進するか。スタートからゴールまで、コンマ数秒単位でさまざまな決断を下さなければならない。逆に言えば、騎手の判断や技量がものをいう。

 スミヨン 中山というのは馬の実力が結果に直結する競馬場ではないから。僕の腕で実力を引き出してあげたい。人気のゴールドシップのことはよく分からないから、自分の競馬に徹するだけさ。

 ウィリアムズ そうだね。あの馬が一番の相手になると思う。まだ若いからやってみないと分からないけど、あの3歳馬があまり強くないことを祈るだけだね(笑い)。

 スミヨン 熱狂的な声援を送ってくれるファンもいるし、自分が日本に来たというインパクトを残せるようにベストを尽くすよ!【取材・構成=松田直樹】

 ◆クリストフ・スミヨン 1981年6月4日、ベルギー生まれ。14歳でフランスの競馬学校に入り、97年に見習い騎手としてデビュー。03年には207勝を挙げて同国年間最多勝記録を更新するなど、リーディングを3度獲得している。今年も969戦163勝で首位に立っている。JRA通算247戦43勝(重賞5勝、G1・1勝)。

 ◆クレイグ・ウィリアムズ 1977年5月23日、オーストラリア生まれ。93年にデビューし、05-06年シーズンから4年連続でメルボルン地区の最上位を獲得。今季は、コーフィールドCなど豪G1を3勝している。JRA通算566戦62勝(重賞7勝、G1・3勝)。

 ◆外国人騎手大暴れ 過去10年で5勝、2着3回、3着2回と活躍が目立つ。02~04年にペリエが3連覇を達成し、05年ルメールが勝って外国人騎手が4連勝したこともある。今年は10年と同じ最多タイの5人が騎乗予定。2年前は1着M・デムーロ(ヴィクトワールピサ)、2着スミヨン(ブエナビスタ)、3着ウィリアムズ(トゥザグローリー)で上位を独占した。

 [2012年12月19日8時58分 紙面から]




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