サガン鳥栖が開幕から6試合連続無失点。度重なる好機を生かせず、0-0で引き分けたが、96年の横浜フリューゲルス(横浜F)がマークした開幕連続試合無失点のJ1記録に25年ぶりに並んだ。

96年の横浜FはGK楢崎正剛を中心に鉄壁の守備を誇り、DFには森山佳郎、大嶽直人ら日本代表経験のある実力者をそろえた。ボランチには日本代表の主力MF山口素弘とともに、現役ブラジル代表のMFサンパイオが君臨した。

攻撃面は94年ワールドカップ(W杯)米国大会を制したブラジル代表のMFジーニョを軸とし、元セレソンのFWエバイールが好連係でゴールを量産した。開幕7戦目の後半12分に初めて失点したが、ブラジル人トリオを筆頭に個々の能力が非常に高く、最終的に連勝を8まで伸ばした。開幕8連勝は今もJ1記録として残っている(他に01年の磐田も記録)。

96年当時は90分で決着が付かなかった場合、Vゴール方式(サドンデス方式)の延長戦が行われていた。横浜Fは開幕3、4戦目で0-0のまま延長戦に突入。ともに延長前半にVゴールを決めて1-0で勝利した。そのため開幕からの連続無失点「時間」はJリーグの公式記録で620分となっている。こちらのJ1記録もいまだに破られていない。

代表クラスの選手をそろえた96年の横浜Fと違い、今季の鳥栖はスタメンの平均年齢が24~25歳と若いメンバーで開幕から540分無失点を達成した。伸びしろは十分。次は決定機を確実に仕留め、勝って記録を塗り替えたい。【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)