ドイツの地で日本代表のアタッカー2人が輝きを放った。ブンデスリーガは2020-2021年シーズンの全日程を終了。日本代表のシュツットガルトMF遠藤航(28)が「デュエル勝利数」でリーグ1位となる快挙を達成したが、アイントラハト・フランクフルトのMF鎌田大地(24)とビーレフェルトのMF堂安律(22)もそれぞれ持ち味を発揮し、好記録を残した。

◆鎌田大地

ラストパサーとしての能力の高さをあらためて示した。32試合の出場で5得点、リーグ3位となる12アシストを記録。日本選手がドイツ1部リーグでシーズン12アシストは、MF清武弘嗣がニュルンベルク時代の12-13年にマークした10アシスト(リーグ4位)を更新する最多記録となった。

アシスト王はバイエルン・ミュンヘンのFWミュラーで18回だったが、2位の14回を記録した同僚のMFコスティッチとともにチームの攻撃をけん引。最終的に5位で来季の欧州チャンピオンズリーグ出場圏(4位)は逃したものの、自身がこだわる得点とアシストの合計「スコアポイント」は17Pに達し、昨季の6P(2得点4アシスト)を大きく上回った。

<ブンデス1部、日本選手シーズン最多アシスト>

12★鎌田大地(Eフランクフルト)20-21年 5得点

10 清武弘嗣(ニュルンベルク)12-13年 4得点

9 香川真司(ドルトムント)11-12年 13得点

8 清武弘嗣(ニュルンベルク)13-14年 3得点

7 香川真司(ドルトムント)15-16年 9得点

※ドイツのサッカー専門誌「キッカー」は今季鎌田のアシストを15としている。

◆堂安律

全34試合に出場し、チームの1部残留に大きく貢献した。先発33試合、途中出場1試合。日本選手がドイツ1部リーグで全試合出場は、82-83年の奥寺康彦(ブレーメン)以来、38シーズンぶり2人目の快記録となった。最終節のシュツットガルト戦では1部残留を引き寄せる5ゴール目を決めるなど、シーズン中に監督が交代した中でも不動のレギュラーとして活躍した。

得意のドリブルで積極的に仕掛け、ブンデスリーガの公式データの統計によると、被ファウル数はリーグで4番目に多い63回。守備でも奮闘し、遠藤航が476回で1位に輝いた「デュエル勝利数」でも384回と7位にランクインした。スプリント数も9位の798。シーズンを通して攻守に奮闘したことがデータに表れていた。

<ブンデス1部、日本選手シーズン最多出場>

34 奥寺康彦(ブレーメン)82-83年

〃★堂安律(ビーレフェルト)20-21年

33 尾崎加寿夫(ビーレフェルト)83-84年

〃 奥寺康彦(ブレーメン)84-85年

〃 奥寺康彦(ブレーメン)85-86年

〃 乾貴士(Eフランクフルト)12-13年

〃 細貝萌(ヘルタ)13-14年

〃 岡崎慎司(マインツ)13-14年

〃 清武弘嗣(ニュルンベルク)13-14年

〃 長谷部誠(Eフランクフルト)14-15年

〃 酒井高徳(ハンブルガーSV)16-17年

〃★遠藤航(シュツットガルト)20-21年

【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)

堂安律(2020年10月12日撮影)
堂安律(2020年10月12日撮影)