試合の流れを引き寄せることができなかった。J1アルビレックス新潟は20日、敵地で鳥栖に0-2で敗れた。序盤からパスミスが目立ち、前半11分にCKから失点。その後は攻勢を強めたものの、逆に後半35分にPKを与えて突き放された。松橋監督は「うまなくいかないことが多く、いい方向に持って行くことができなかった」と言った。

第14節時点でチームの総得点は15点。全て先発した選手が決めており、交代出場した延べ60人にゴールがまだない。総出場時間1196分で0点。昨季はJ2でリーグ最多73得点をマークしたが、途中出場選手の得点は13点あった。毎試合のように変更されるスタメンがその期待に応える結果をもっと残してほしいところだが、J1で上位を目指すには、いわゆる「スーパーサブ」の台頭も必要か。

鳥栖戦では指揮官の打つ手も比較的早く、後半開始から1トップを鈴木から谷口に変更。同24分には2列目の伊藤と三戸を下げて小見とダニーロ・ゴメスを投入した。それぞれが持ち味を発揮する場面はあったものの、決め手を欠いた。

シュート数は相手の4本に対して15本。CKも今季最多9本あった。松橋監督は「よりゴールに向かっていくプレーを得意とする選手を投入した。表現できた部分はあるが、精度を高めていかないといけない」と話した。最後の精度-。結局はそこに尽きる。【石川秀和】

鳥栖に敗れ、肩を落とす新潟イレブン
鳥栖に敗れ、肩を落とす新潟イレブン