苦しいチームの台所事情を象徴するような試合だった。J1アルビレックス新潟は24日にアウェーで前節最下位の柏レイソルと0-0で引き分け。リーグ戦5戦勝ちなしとなり、今季ワーストの15位に転落した。松橋監督就任後、リーグ戦では初めて4-4-2の布陣で臨み、MF高木がハーフタイム中にけがをしたようで、途中出場した攻撃陣はFW谷口のみ。各ポジションで2人以上の競争があったチームは満身創痍(そうい)だ。

最多7ゴールのMF伊藤がベルギー1部シントトロイデンに移籍し、4得点のFW太田もリーグ戦では4月29日の東京戦を最後に出場できず、アタッカーは駒不足。この日の柏戦では復帰したDF堀米も再び負傷した。新潟の主将は後半29分にタイミング良く攻め上がって決定機に絡むなど明るい光が差し込んだかのように思えたのだが…。

前半のシュート数は4-1。MF高の球際での奮闘も目立ち、唯一の被シュートは大きく枠を外れたロングキックだけだった。だが、後半に入ると5-8と劣勢になり、最終的に9-9と追い付かれた。選手交代とともに新潟が勢いを失い、柏はJ1通算55得点のFW武藤、64得点のFWドウグラスが途中出場から好機に絡んだ。GK小島の好セーブに救われたが、そうした手札は今の新潟にはない。

けが人が早期復帰できるのならいいが、チームの戦術上、この戦い方にフィットする即戦力を獲得するのも簡単ではないかもしれない。次節から広島、神戸と上位チームとのホーム2連戦。ここが踏ん張りどころとなる。【石川秀和】

24日柏戦の後半、競り合う柏・落合(左)と新潟・小島(撮影・鈴木正人)
24日柏戦の後半、競り合う柏・落合(左)と新潟・小島(撮影・鈴木正人)
24日の柏戦の後半、戦況を見つめる新潟・松橋監督(撮影・鈴木正人)
24日の柏戦の後半、戦況を見つめる新潟・松橋監督(撮影・鈴木正人)