FW陣では小林や鈴木を呼びたかったのだろうが、故障で駄目だった。シーズンが終わったばかりの国内組は、こうした故障や疲れなどコンディションが難しい。対して海外組は試合が続いている。おそらくチームの基盤は海外組になるから、そこに国内組がいかに食い込んでいくかだ。Jリーグ勢がレギュラーを脅かしていかないと、層は厚くならない。

2列目の3人(中島、南野、堂安)が目立ち過ぎて見逃されがちだが、ダブルボランチの組み合わせは再考の余地がある。柴崎が所属クラブで出番がなく、フィットしているか疑問だ。アジア杯を通じて、本当のレギュラーを誰にすればいいか、模索してほしい。

もちろん若返ったチームでタイトルを取ることが最も重要だ。ある意味でワールドカップ(W杯)予選よりも厳しい。「森保ジャパン」になってから、ベテランが後ろで守り、2列目トリオが得点に結びつけるというのが、1つの形になった。これまでの親善試合ではうまくいったが、アジア杯でも通用するか。引いた相手に対して崩せるか、優勝を争うであろう韓国やイラン、オーストラリアといった好敵手に通じるか、ここが見どころになると思う。(日刊スポーツ評論家)