W杯ロシア大会の日本代表に残念ながらコンサドーレ札幌の選手はいない。だが、次世代期待の若手はいる。

 今季、川崎Fから期限付き移籍したMF三好康児(21)だ。U-21日本代表として今月、フランスで開催されたトゥーロン国際大会に出場した。背番号10を背負い、2ゴールを決めた。20年東京五輪、次のW杯を目指している。

 そんな三好が今大会、ほんの少し関わった。16日、NHKで放送されたフランス対オーストラリア戦ほかでスタジオゲストとして出演した。東京五輪世代の1人としてオファーがあり「いい経験なので」と受けた。隣には元日本代表のG大阪MF遠藤保仁(38)。「いらっしゃると知らなくて、そっちの方が緊張した」と振り返る。初めての体験に「解説はまだ早かった。解説する立場じゃない。解説される立場」と反省していたが、コメントを求められると的確に答えていた。

 19日にコロンビアから勝利を挙げた日本代表の試合は、札幌市内の自宅でテレビ観戦した。「『まさか』が起こりえるのがサッカー。このまま頑張ってほしい」と応援する。普段から「サッカーは見るよりやる方が好きなタイプ」と話す三好にとっては、W杯の試合を見ながら、4年後への気持ちが高まっているはずだ。

 ◆保坂果那(ほさか・かな)1986年(昭61)10月31日、北海道札幌市生まれ。13年から高校野球などアマチュアスポーツを担当し、16年11月からプロ野球日本ハム担当。17年12月からコンサドーレ札幌担当。