J1清水エスパルスが、もがき苦しんでいる。最近リーグ6戦勝ちなし(3分け3敗)。25日の鹿島アントラーズ戦で今季9度目の完封負けを喫して、16位に後退した。だが、今夏に5人の新戦力を獲得。残留を勝ち取るだけの陣容はそろっている。

今季は経験豊富なロティーナ監督(64)を招聘(しょうへい)した。新たに選手11人も加わり、充実の戦力を整えて開幕を迎えた。だが、当初の期待とは裏腹に勝ち点を伸ばすことはできず。故障者が相次ぎ、ベストな布陣を組めない時期が長引いた点も痛かった。下位相手に勝ち点を取りこぼす試合も目立ち、今季いまだに連勝がない状況だ。

下位4チームが降格する異例のシーズン。残留を目指してクラブは夏も積極補強に動いた。DF井林章(30)、MF松岡大起(20)、MFベンジャミン・コロリ(29=コソボ)、MFホナウド(24=ブラジル)、FW藤本憲明(32)が加入。前線から最終ラインまで、各ポジションに実力者が加わった。鹿島戦では5人全員が出場。さらに連係が深まれば、浮上のきっかけをつかむ可能性は十分にある。

夏から再びチームを作り直す難しさは承知の上だ。その点は名将の手腕に期待がかかる。指揮官は「この時期に加入して、適応するのは簡単ではないこと。それでも順調に進んでいる」と強調した。

17位以下の降格圏との勝ち点差は「2」。クラブ史上2度目の降格を阻止すべく、新戦力と既存戦力の早い融合が待たれる。【古地真隆】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「サッカー現場発」)