U-16日本代表のDF半田陸(15=山形ユース)が今日14日、ユアスタで開幕するU-16国際ドリーム杯オランダ戦(18時開始)で東北凱旋(がいせん)デビューする。13日、仙台市泉サッカー場で最終調整を行った半田は軽快な動きで好調をアピール、左サイドバックでの先発出場が濃厚となった。チームは16日に米国代表(18時開始)、18日にギニア代表(14時30分開始)と対戦する。

 潜在能力の高さを買われ、U-15から飛び級で代表入りした半田がいよいよベールを脱ぐ。「ひとつ上の世代ですが同じ高校生なので問題ない。自分のプレースタイルをみんなにもっと知ってもらって頑張って優勝したい」と意気込んだ。

 山形、仙台でコーチ経験を持つナショナルトレセン東北チーフコーチの手倉森浩氏(49)が、半田の潜在能力の高さを指摘する。

 手倉森コーチ スピードがあって当たり負けしない身体能力もある。その分、ポジショニングが多少悪くてもリカバリーできてしまう。このような大会を通じ、世界を経験して余裕を持って状況判断ができるようになれば、もっとプレーの幅も広がる。半田も含めこの世代には東京五輪に絡んでいってもらいたい。

 モンテディオ山形所属では初の代表入りを果たした半田は「山形から知り合いやユースの選手がたくさん見に来る。緊張せずに自分のプレーができれば海外の選手相手でも通用する。寄せすぎるとスピードでやられる。自分の間合いで駆け引きができれば」と活躍を誓った。【下田雄一】