FWとトップ下、4つの攻撃的ポジションに12人。1-1で引き分けた昨年10月のアウェー戦では守備的にいったが「今度はホーム。さらに意欲的に、より攻撃的な姿になる」。それでも12人を使うことはできない。ここには、けがから復帰して間もない本田、香川と実戦復帰がまだの大迫がいる。3人は不安を抱えてやって来る。香川と本田は長く代表に君臨してきた。その両エースのメンバー外しもあり得る。その可能性に触れる発言もあった。

 香川について「状態を直接見て、どうするのか決めたい」。本田にも「直接見て、どんな役割を与えるのか考えたい」とクエスチョンマークをつけた。そして「今(代表チームが)紡いでる物語は、1人、2人の選手のものではなく、このグループがW杯に進む物語」。エース2人を特別扱いしないことを示唆した。

 メンバー発表のポジション別の記載順は、そのまま現時点での序列を示すのがハリル流。本田は右FW、香川はトップ下で最下位の3番目。悩み抜いた末、最後に加えた追加メンバーの可能性も。このままの状態ならスタンド観戦組となっても不思議はない。象徴的存在をスタンドに送ることも辞さずの構え。なりふり構わず勝ちにいく。

 去就をめぐる報道には「私を批判したいのならW杯に進んだ方が、その機会がある。その方がいいだろう」「こういう状況が好き。攻撃されればされるほど、批判が多ければ多いほど、私は強くなる」と言った。このたくましさを信じたい。会見場を出る指揮官は「アレ ニッポン!(さあ行くぞ、日本)」と号令をかけた。【八反誠】