日本サッカー協会が、ワールドカップ(W杯)・ロシア大会後の日本代表監督候補として、同コーチで20年東京オリンピック(五輪)代表のU-21(21歳以下)日本代表の森保一監督(49)の兼任プランを検討していることが21日、分かった。実現すれば00年シドニー五輪と02年W杯日韓大会で結果を残したフィリップ・トルシエ氏(63)以来の兼任監督となる。今後、W杯での結果も踏まえ、兼任が可能かどうかなど監督を推挙する技術委員会などで、多角的に可能性を探る。

 ◆A代表とU-21代表の兼任となると W杯後のA代表は9月に始動し、10月、11月と国内で2試合ずつ、計6試合の国際親善試合を戦う。FIFAの定めるインターナショナルウインドーという代表の活動期間で、協会や連盟に選手の拘束力がある。一方で、世代別代表には五輪がそうだったように、選手の招集について拘束力がない。所属クラブの理解を得た上で、呼ぶことができる選手だけで活動する。

 U-21代表はW杯後の8月にアジア大会(インドネシア)に出場。その後の活動は12月の海外遠征だったが、これを11月のUAE遠征に前倒しするという。11月はAとU-21の活動期間が重なる。19年はA代表が1月にアジア杯(UAE)に、U-22となる東京五輪世代を6~7月の南米選手権に派遣する方向で、日本は1年に2度の大陸別選手権に出場することになる。