日本サッカー協会は1日、元日本代表のラモス瑠偉氏(61)、加藤久氏(62=ともに投票選考)と、銅メダルを獲得した68年メキシコ・オリンピック(五輪)日本代表チーム(特別選考)の日本サッカー殿堂入りを決め、発表した。殿堂入りはこれで77人と2チーム。掲額式典は9月10日に行われる。

 ビーチサッカー日本代表監督も務めるラモス氏はブラジル生まれで、77年に来日。読売クラブで日本サッカーの中心的存在となり、89年に日本国籍を取得。日本代表として92年にアジア杯広島大会で優勝に貢献した。93年にはドーハの悲劇を経験。ワールドカップ(W杯)出場はならなかったが、今も日の丸への変わらぬ思いで日本サッカー界に貢献している。

 加藤氏は宮城県生まれで、早大-読売クラブでプレー。日本代表でも守備の要として活躍した。メキシコ五輪日本代表チームは、日本男子唯一の五輪メダルを勝ち取った。チームとしては36年ベルリン五輪日本代表チームに続き、2チーム目の殿堂入りとなった。

 ◆日本サッカー殿堂 日本サッカーの発展に尽力した功労者をたたえ、05年に日本サッカーミュージアム(東京・文京区JFAハウス内)にオープン。基本的に資格は「日本サッカーに永年にわたって顕著な貢献をした者」「満60歳以上の者」の2つ。殿堂委員会で候補者を示し、日本協会の理事や権利を有すメディア関係者から投票を募る。原則投票総数の75%以上を集め理事会で承認され、殿堂入りとなる。この他、特別選考は、殿堂委員会から推薦を受け理事会承認があれば決まる。