日本サッカー協会(JFA)は30日、アジア大会が行われているインドネシア・ボゴール市内のホテルで、9月に活動するA代表のメンバー発表会見を行った。

東京オリンピック(五輪)世代のU-21(21歳以下)日本代表を率いて同大会に参加している森保一兼任監督(50)と関塚隆技術委員長が出席。A代表監督の初陣としては異例の海外での会見となった。指揮官は「A代表の監督としては初チームでの活動、試合になる。日本代表を応援してくれる人に喜んでもらえるように戦いたい」と意気込みを語った。

森保監督は今回の選考について「まずは、ロシアW杯に出ていた、基本的に海外でプレーしている選手の招集は見送ろうかと思っていた」と、4年後の22年W杯カタール大会へ向けての新たな選手発掘を意識したと説明。「リオ(16年リオデジャネイロ五輪)の世代より下の年代の選手に関しては、海外でプレーしている選手を。シーズンのスタートなので、選手の立ち位置と状況をふまえながら招集させてもらった」と、次の主力として期待される世代であるリオ世代の選手を中心的に選んだ。

東京五輪世代からは、MF堂安律(フローニンゲン)ら3人が招集された。「A代表と五輪代表を兼任しているということは、各世代の選手を融合させる、そして若い選手の底上げをしてA代表としての力をつけてもらい、日本のサッカーのレベルアップにつなげるために兼任しているということ。決められた枠の中でも可能性のある、力のある選手は招集するのはもちろん。刺激を受けて成長できる環境作りをできればと思っている」と話し、兼任という立場を生かして若い可能性のある選手を積極的に起用したい考えを語った。

U-21日本代表を率いてアジア大会を戦っている最中で、1日にU-23韓国代表との決勝を控えている。兼任監督として、早くも膨大な仕事ぶりだ。「スタートはなにをやっても大変だし難しい。これをやりながら、より、いい形で仕事ができるようにやっていきたい」と力強く語った。

初戦は9月7日チリ戦(午後7時、札幌ドーム)、2戦目は11日コスタリカ戦(午後7時20分、大阪・パナソニックスタジアム吹田)。

日本代表メンバーは以下の通り。

【GK】

東口順昭(ガンバ大坂)

権田修一(サガン鳥栖)

シュミット・ダニエル(ベガルタ仙台)

【DF】

槙野智章(浦和レッズ)

佐々木翔(サンフレッチェ広島)

車屋紳太郎(川崎フロンターレ)

遠藤航(シントトロイデン)

室屋成(FC東京)

植田直通(セルクル・ブリュージュ)

三浦弦太(ガンバ大阪)

冨安健洋(シントトロイデン)

【MF】

青山敏弘(サンフレッチェ広島)

山口蛍(セレッソ大阪)

大島僚太(川崎フロンターレ)

伊東純也(柏レイソル)

中島翔哉(ポルティモネンセ)

南野拓実(ザルツブルク)

三竿健斗(鹿島アントラーズ)

伊藤達哉(ハンブルガーSV)

堂安律(フローニンゲン)

【FW】

小林悠(川崎フロンターレ)

杉本健勇(セレッソ大阪)

浅野拓磨(ハノーバー)