森保一監督(50)率いる新生日本代表の初陣メンバーが30日、決まった。

森保監督の“秘蔵っ子”が、日本代表に初選出された。J1首位をひた走るサンフレッチェ広島の原動力の1人、DF佐々木翔(28)はクラブを通じ「日本代表に選出されて光栄です。今回選ばれたのは広島で結果を残せているからこそだと思っています。日本代表では結果にこだわり、戦いたいと思います」とコメントした。

2度の大けがを乗り越えた苦労人だ。15年に甲府から広島へ完全移籍してリーグ優勝に貢献。その翌年の3月、大宮戦で右ひざ前十字靱帯(じんたい)を断裂した。手術して全治8カ月。そのシーズンを棒に振り、復帰した17年の開幕前キャンプで再発。昨季は1試合も出られなかった。

176センチ、70キロと大柄ではないが、今季は左サイドバックとして、前線のFWパトリックを中心とした、高さと強さを生かした、広島の強みに大貢献している。日本代表の左サイドバックといえば、長友佑都(ガラタサライ)の長年の定位置。その座を脅かしに、佐々木が恩師のもとに乗り込む。