日本代表の森保一監督(50)が17日、来年6月開幕の南米選手権ブラジル大会にA代表を派遣する私案を示した。ウルグアイ戦で4-3の金星から一夜明け「穏やかな朝を迎えられました。結果が出なかったらモヤモヤするので」と笑顔。3時間ほど眠れた以外は試合を振り返り、その中で湧き上がったのは満足感ではなく「ホームアドバンテージが非常に大きかった」という謙虚な感情だった。

より厳しい環境で強化を図るため「国外、それも中立地ではなく敵地での試合がレベルアップにつながる」。ウルグアイや、昨秋にベルギーで対戦したブラジルと真剣勝負できる場は直近で南米選手権しかない。

日本は来年1月のアジア杯、同6月の南米選手権に出場。ただ、大陸選手権への選手招集の拘束力は「同一年に1回」「招待国に強制力がない」などの条件があり、南米選手権には兼任する東京オリンピック(五輪)世代のU-22代表で臨む計画があった。

しかし、目標のワールドカップ(W杯)8強へ最優先はA代表。ウルグアイに勝てたからこそ、森保監督は「具体化するか分からない」と前置きした上で「調整していきたい」とA代表で挑みたい思いを口にした。もちろん正式決定ではない。今後、アジア杯に出場しなかったり、派遣を許された選手が南米選手権に出場できるか、日本協会がJリーグや国内外クラブと調整する必要がある。

◆南米選手権 南米連盟主催の大陸別選手権で、基本的に4年に1度開催される。世界で最も歴史のある大陸王者決定戦。19年大会には南米連盟所属10チーム(アルゼンチン、ボリビア、ブラジル、チリ、コロンビア、エクアドル、パラグアイ、ペルー、ウルグアイ、ベネズエラ)と、日本とカタールが招待で参加。前回王者はチリ。