2大会ぶり5度目の優勝を狙う森保一監督が率いる日本代表(FIFAランク50位)は、FW大迫勇也(28=ブレーメン)の2ゴールなどで同ランク29位とアジア最上位のイランを下し、決勝進出を決めた。

前半はイランの注目FWアズムンを狙ったクロスに苦戦した。アーリークロスやディフェンスラインからのスルーパスなど、形を変えて次々とボールを放り込んでくるイランだったが、吉田麻也(30=サウサンプトン)冨安健洋(20=シントトロイデン)のCBコンビがピタリと付いて、アズムンに自由を許さない。

日本も右臀部(でんぶ)痛から先発復帰したFW大迫勇也(28=ブレーメン)やMF南野拓実(24=ザルツブルク)、MF柴崎岳(26=ヘタフェ)らの連係でチャンスを作ったが、決めきることはできず。前半19分にはMF堂安律(20=フローニンゲン)がシュートを放ったが、惜しくもポスト右にそれた。

後半ついに試合が動く。11分、MF柴崎のスルーパスをFW大迫がはたいてMF南野へ。相手DFに倒された南野だったが、笛が鳴らない状況を受けてすぐに立ち上がり、こぼれ球を追いかけてコーナー付近から右足でクロス。ニアサイドに走り込んだ大迫がヘディングで押し込み、待望の先制点を奪った。

後半14分にはMF遠藤航(25=シントトロイデン)が接触プレーで負傷交代するアクシデントに見舞われたが、続く18分にはMF南野がエリア内で相手ハンドを誘いPKを獲得。同22分、これをFW大迫が落ち着いて決めて今大会4点目。ロスタイムには原口がとどめのゴールを決め、快勝した。