日本代表の森保一監督(51)は2日、今回のキリンチャレンジ杯の2試合で、各選手に競争と刺激を促す考えを示した。

今回のメンバーは17歳のMF久保から36歳のGK川島まで年齢層も幅広く、招集人数は27人。親善試合は交代枠が6あるが、指揮官は「(2試合で)全員、使うというのは難しいかなと思っています」と明言した。

森保監督はこの2戦を、9月のW杯予選に向けチームのコンセプトを吸収する場と位置づけている。ピッチに立てない選手が出るが「チームとして活動してチームの戦い方を共有することはこれから先の戦い、活動において大切」と長い目でのチーム強化を強調した。

98年のW杯フランス大会では、直前に当時17歳のDF市川が招集されチームに刺激を与えた。今回の久保の招集も当時と重なるが、森保監督は「久保がどうこうではなく、チームのために頑張るという考えをもってもらいたい」とし「新しい選手が入ることで新たな刺激になって、経験豊富な選手も若い選手も代表期間で少しでもお互いの刺激で成長してくれていってくれれば」。カタールへの長く激しい競争が、この2試合からスタートする。【岩田千代巳】