招待参加の日本(FIFAランキング26位)が、C組首位のウルグアイ(同8位)から勝ち点1を奪い取った。2度のリードを追いつかれたものの、守備陣は大善戦だった。

まずは前半、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)でPKを献上して追いつかれた。三好弾で1点を先制した直後の前半29分、自陣ペナルティーエリアでDF植田直通(24=セルクル・ブルージュ)がFWエディンソン・カバニ(32=パリサンジェルマン)をマーク。シュートを防ごうと伸ばした右足がカバニの右足に接触し、倒す形になった。カバニが激しく痛めたジェスチャーをし、立ち上がった1分後にはVARを要求。無線での進言も受けていた様子の主審が試合を止めてビデオボックスへ向かった。

映像を見終えると、植田の足裏がカバニの右足首付近に当たっていたことを確認。両手で四角い絵を胸前に描き、PKスポットに手を向けて笛を吹いた。

同32分、このPKをFWルイス・スアレス(32=バルセロナ)にゴール右に決められ、貴重すぎる先制点のわずか7分後に同点とされた。GK川島は逆サイドに飛んだ。

日本にとっては今大会初のVAR絡みの失点となった。このまま1-1で前半を折り返した。

後半14分に再び三好が得点したものの、またも、間もない7分後にスコアを戻された。左CKのニアサイドにDFホセ・ヒメネス(24=アトレチコ・マドリード)に飛び込まれ、頭でコースを変えてゴール右に流し込まれた。数々の決定機をつくりながら日本にリードを許していたウルグアイが、やはり牙をむいた。

その後はスアレスのクロスバー直撃ヘッドなど、危ない場面もありながら切り抜けた。シュート数は速報値で12本-29本と圧倒されたが、力強く渡り合って2-2の引き分け。柴崎、植田、冨安を中心にした守備が大健闘し、36歳GK川島もカバニとの1対1を止めるなど奮戦。1次リーグ突破へ非常に価値ある勝ち点1をつかんだ。