森保一監督(50)が決勝トーナメント進出に向け、思い切った手を打った。ウルグアイ戦で先発したメンバーに対し、22日も2日続けてリカバリーの別メニューとした。

21日の練習後にMF久保が「明日からはまた全員で練習ができると思う」と話すなど、試合2日前は通常ならば再び戦術の落とし込みに入るタイミングだが、異例といえる調整を敢行した。

MF柴崎、DF冨安ら中2日で2試合をフル出場した選手もいる。指揮官は昨年8月のアジア大会(インドネシア)は猛暑の中で過密日程をこなし、A代表の監督に就任した今年1月のアジア杯(UAE)でも決勝までの連戦を経験した。コーチとして参加した昨年6月のW杯ロシア大会で、西野前監督が選手に家族との時間を与えたのも間近で見た。数々の経験から考え抜いた上での判断だろう。

この調整法が選べるのも兼任監督だからこそ。第1戦のチリ戦を前に「ずっと私が選んできた選手たち。コンセプトは理解してもらっている」と話したように、活動期間が短くてもA代表と五輪代表の選手たちがすぐに融合できた感触がある。1人でも多くの選手を最高の状態でエクアドル戦に送り込むため、メリットを最大限に生かしていく。