日本代表(FIFAランキング26位)が決勝トーナメント進出を逃した。前半15分にMF中島翔哉(24=アルドハイル)の今大会初得点で先制したが、同35分に同点弾を献上。後半も勝ち越し点は奪えなかった。

勝ち点2でB組3位のパラグアイと並んだものの得失点差で上回れず、1次リーグ敗退となった。

試合後の公式会見での、森保一監督(50)の主な一問一答は以下の通り。

-3試合を終え、結果を含めて収穫と課題は

森保監督 まずは選手たちがこの短期間で、3試合の中でも成長を見せてくれたと思っている。勝てなかったという部分についてはまだまだ力が足りなかったことを真摯(しんし)に受け止めて、私自身も代表の強化にあたっていきたいし、選手にはさらに力をつけるところを考えて所属チームで活動してほしい。選手には明確な目標をもって成長につなげてほしい。負けなかったことが、ではなく、勝てなかったと選手は思っている。勝ちきれる力をつけていってもらいたい。

-後半は相手が並びを変えてきた。押し込まれたが

森保監督 後半相手がダブルボランチにしてきて、前半我々がうまく使っていたスペースを消しに来た。ただし後半の立ち上がりは相手が埋めてきたスペースでも起点をつくって仕掛けられたし、選手たちは相手のシステムが変わった中で臨機応変に対応してくれた。

-観客が少なかった

森保監督 ブラジルでコパ・アメリカに参加させてもらい、素晴らしい環境でサッカーができた。練習のピッチもクラブの施設を使わせてもらい、本当に素晴らしい中で準備もできた。歴史あるスタジアムで、また新しいスタジアムの中でウルグアイ、チリ戦は完全アウェーだったが、サッカーを取り巻く環境の、サポーターの情熱を感じながらできたことは幸せ。今日は観客は2試合に比べて少なかったが、非常に試合を盛り上げようとしてくれた。選手たちが気持ちよく喜びを持ってプレーできたと思う。なかなかプライベートで外を出歩くことはなかったが、サッカーを取り巻く環境の素晴らしさ、人々が情熱を持って見ていること、テレビでもたくさん見られている、素晴らしい環境でサッカーができて光栄に思う。

-決定力不足

森保監督 もちろん代表でもそうですし、クラブでも勝ちきれなかったときは決定力不足(の指摘)が出てくるが、まずはチャンスを作ること、どれだけできるか、作りの部分で日本人の技術の高さ、連係で崩していくプラス、今の選手は個で崩していくこともできるので、チャンスを多く作ることをやっていければ。最後の部分は練習でももちろんやるが、選手個々で常に高い意識をもって、決める部分こだわってほしい。ただ、今日の試合でありましたが、守備の面で、相手がラフに放り込んでくる時に、そこをきっちり守れるようにという部分、改善していくことも考えて今後につなげたい。

-カタールと日本が敗退。アジアのサッカーについて

森保監督 惜しいというところから、あと少しのところを超えるには、本当に大きい努力と改善が必要。ただアジアもレベルはあがっているし、十分世界の強豪とも渡り合っていける戦いができていると思っている。選手たちも学ぶべきところは謙虚に持ちつつ、相手に敬意を払いながらも、自分たちができるんだと普段のメンタリティーと勇気を持って戦ったところは、アジアと世界の差が縮まっているところだと思う。