東アジアE-1選手権に出場している女子日本代表「なでしこジャパン」は16日、10年以来4大会ぶりの優勝をかけて臨む韓国との最終戦に向けて調整した。

ここまで2戦で5得点を挙げた大黒柱のFW岩渕がコンディション不良で唯一宿舎調整となり、MF長谷川は14日の中国戦で負傷した影響でこの日からチームを離脱。主力2人を欠いて大一番に臨む可能性が出てきた。

高倉監督は岩渕の起用について「様子を見ながら考えたい」と話すにとどめ、「残りのメンバーを信頼していますし、また違った色が出てくるとうれしい」と選手の奮起に期待した。引き分け以上で優勝が決まる有利な状況。敵地での大会制覇へ選手の気合も高まっており、FW田中は「2人がいないのは痛いけど、五輪でも同じような状況は起こり得る。気持ちからまず負けないようにしたい」と力を込めた。(釜山=松尾幸之介)