日本代表が「ワンチーム、ツーカテゴリー」で東京オリンピック(五輪)とワールドカップ(W杯)アジア予選を戦う。

日本サッカー協会は9日、技術委員会と理事会を行い、A代表と東京五輪代表のスタッフについて話し合った。

日本代表の森保一監督(51)は来年の東京五輪直前までA代表に専念し、監督を兼務する五輪代表は本番のみ指揮することを正式に決めた。両代表の活動が重なる期間は、これまで五輪代表の監督代行も務めたA代表の横内昭展コーチ(52)が五輪代表を監督として率いる。

会議後、反町康治技術委員長(56)がオンラインで取材に応じ、A代表と五輪代表が“ワンチーム”であることを強調した。

反町技術委員長の会見での一問一答は以下の通り。

 

-森保監督はA代表と五輪代表の兼任監督を継続するという理解で大丈夫か

反町氏 五輪準備期間前はW杯予選に集中してもらう。五輪準備期間からは五輪モードとして集中してやってもらう。本人ともそう話したし、そう考えてもらって大丈夫。

-横内氏はこれまでも五輪世代で監督代行を務めてきたが、五輪本大会までは正式な監督となるのか

反町氏 その通り。今までは代行だったが、ピンチヒッターのようで、ポジティブな説明ではない。監督として活動の最初からガッツリ入ってほしい。

-横内氏が五輪本大会でもそのまま指揮を執る考えはなかったのか

反町氏 オーバーエイジ枠を含めて(五輪本大会に出場する選手のうち)7人~8人は、A代表としてW杯予選を戦うと思う。そうしたとき、森保監督が(A代表に)選んで、(五輪本大会でいきなり)横内監督にポンと渡すのは良くない。自分が評価して選んだ選手たちと一心同体となって五輪の準備、本大会とやってもらいたいと思っているし、本人も了解している。

-五輪本大会のみ森保監督が率いると決めるにあたって、選手の立場での難しさは考えたか

反町氏 五輪本大会でいつもの2人がベンチサイドで話をしているのは力強いのは間違いないと思うし、私としてはこの2人に任せて、五輪を戦ってもらいたいと思っている。

-森保監督のいない期間、五輪代表の選手の見極めはどう共有するか

反町氏 監督の横内、コーチの栗原、川口、中馬と、活動をともにした中で判断をしていく形になると思う。A代表とU-24代表の集合体が、最終的に合体して五輪本大会に向かっていく。

-A代表の新任コーチのリストアップは。日本人か

反町氏 まだ考えていない。一番大事なのは森保監督がやりやすいこと。私がその上で判断して声をかける形になるかと思う。