カオル&タケが夢の競演を果たす。日本協会は19日に国際親善試合に臨む、東京オリンピック(五輪)世代のU-24日本代表メンバーを発表。強豪アルゼンチンとの2連戦に向け、昨季Jリーグのベストイレブンに選出された川崎フロンターレのMF三笘薫(23)とヘタフェMF久保建英(19)、川崎Fの下部組織出身者2人も順当に選出された。

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三笘と久保。日本サッカー界を担う東京五輪世代の2人がアルゼンチン戦のメンバーに名を連ねた。U-24の基本フォーメーションは3-4-2-1。三笘は、所属クラブで左サイドを主戦場とするが、横内監督は「違うポジションでも順応できると思っている」。2シャドーの一角として、久保と共存させる可能性を示唆した。

ともに神奈川・川崎出身で年の差もあり、別々に川崎Fの下部組織で育った。三笘は川崎F・U-18から筑波大を経て川崎Fへ。久保は名門バルセロナの下部組織で育ち、レアル・マドリードと契約するなど、歩んできた道のりは全く違うが、五輪世代のチームで初の“競演”を果たす。

三笘にとっては、19年12月の国際親善試合ジャマイカ戦以来の招集。途中出場で終了間際に1ゴールを決めたが、20年1月のU-23アジア選手権のメンバーには選出されなかった。「自分がどのくらいの実力か測る良い機会になりますし、本戦に向けた生き残りをかけて結果を出さないといけないので、すごく楽しみですし、しっかり結果にこだわって戦いたい」とコメント。闘志を燃やしている。

横内監督も「彼が大学の時から見ているが、Jリーグで、一段と力強さが出てきたかなと思う」と成長ぶりに期待を寄せる。2人以外にも堂安、三好など2列目のポジション争いは激化の一途。五輪本番はOA枠を含め、18人の狭き門。カオル&タケの川崎F育ちコンビで、世界への戦いが始まる。【栗田尚樹】