東京五輪世代のU-24日本代表が6月に行う国際親善試合2試合の活動に、オーバーエージ(OA)枠の選手が加わることが6日、分かった。7月21日の開幕直前にも国際親善試合を2試合組んでいるが、それに先駆けてチームの完成度を高める狙い。U-24日本代表にOAが合流するのは初めてとなる。

U-24日本代表は3月に同アルゼンチン代表と2度の親善試合を行い、1勝1敗。先勝されたものの、2試合目はMF久保建英(19=ヘタフェ)の2アシストなどで、五輪の優勝候補を相手にやり返した。3月の段階では久保らA代表組の五輪世代をできる限りU-24日本代表に合流させ、強豪との貴重な2試合を生かして強化を図った。

さらに6月の2試合を通じてテストし、7月に向かってメンバーを決めていく流れで、日本協会の技術委員会でも方針が固まっている。この日オンラインで取材に対応した森保一監督(52)はOAについて聞かれ「できればそういう(招集する)形ではやっていきたいと思うが、条件によって変わる。その時の環境でチーム編成したい」と話すにとどめた。

この活動期間にはA代表が同時にW杯アジア2次予選3試合などを控えているが、3月のモンゴル戦に14-0で勝利したことで最終予選進出に王手をかけており、U-24日本代表の強化を優先するめどが立っていた。森保監督と選手たちが口をそろえて目標に掲げる金メダル獲得へ、重要なピースとなるOA組がいよいよ融合する。