6月5日のガーナ戦、同12日のジャマイカ戦に望むU-24日本代表に選出された鹿島アントラーズGK沖悠哉(21)が20日、オンライン取材に応じ3月の代表活動からのリベンジを誓った。3月のアルゼンチン戦に挑んだU-24日本代表活動は、招集メンバーで唯一、試合出場がなかった。沖は「悔しい思いを持って、その後の試合や練習に取り組んできた。自分の中でリベンジを果たせるチャンス。そこに気負いすぎることなく代表での毎日を充実できるように、日々の練習を頑張りたい」と意欲を見せた。

今回のU-24日本代表の招集メンバーはオーバーエージを含め27人。東京五輪は18人の狭き門だ。沖は「自分の臆測ですが、ここから本戦メンバーが決まると思っている。そこはもう、みんなライバルでもある」とサバイバルの意識を口にする一方で「意思や気持ちをピッチの中で表現しつつ、試合の中でチームとして助けられるようにできれば」とチームファーストの心もしっかり意識している。

3月のアルゼンチン戦でピッチに立ったのは広島GK大迫と湘南GK谷だった。「技術的に自分が足りていないことを、客観的にその場で見たり感じたりすることが出来た。現実的に受け止めることが出来たし、試合に出られないときの立ち居振る舞いはその場では大事にしていた」と振り返る。チームに戻ると、佐藤洋平GKコーチ、曽ケ端準GKアシスタントコーチと話し、すぐさまレベルアップの課題を掲げ練習に取り組んだ。「悔しい感情はもちろん、ちょっと違った感情を覚えて。リベンジというか、復讐というか…。自分の中の感情を表現できるのはそれしかないと。その気持ち、悔しさを忘れることがなかった。やり続けることが結果につながる」と前を向いている。

4月14日に相馬直樹監督が就任後、チームは無敗を続けている。沖も3戦連続完封勝利に貢献するなど、最後方から安定した守備を支えている。「招集されたことはうれしく思いますが、鹿島での試合の結果を見てもらっての招集。鹿島の名に恥じないようにプレーする。まずは目の前の試合に向けて1つずつやっていけたら」と地に足を付け、チームへの貢献を誓った。【岩田千代巳】