日本(FIFAランキング28位)がミャンマー(同139位)に10-0で勝ち、2試合を残してW杯アジア最終予選進出を決めた。6戦全勝の勝ち点18で1位が確定した。MF南野拓実(26=サウサンプトン)が前半8分に先制点。W杯予選で開幕から6戦連続となるゴールを記録すると、FW大迫勇也(31=ブレーメン)は前半だけでハットトリックを達成するなど5得点。ミャンマーを圧倒し、7大会連続のW杯出場へ1歩前進した。
コロナ禍で無観客、静かなスタジアムに、森保監督の大声が響いた。格下相手。点差が離れても「緩めるな」と最後まで手をたたき、攻めの姿勢を徹底させた。14-0で勝った3月のモンゴル戦に続く大勝。相手に恵まれたとはいえ、日本代表史上初の2試合連続2桁得点。6戦無失点と攻守とも完璧な内容で、突破を決めた。それでも「浮かれて喜ぶものではない。もっと高いところに目標があることを考えないといけない」と口にした。
コロナ禍で、A代表と東京五輪世代のU-24日本代表の2チームを同時にマネジメントする、厳しいミッションを進めてきた。昨年はU-24が、ほぼ活動できないなど「計画通りに進まないことも多くなっている。プランが全部消えてしまったこともあった」と口にしたこともある。コロナ禍で状況も日々変わる。感染リスクもあり、ピッチ外でもストレスのたまる隔離生活が続く。それでも、徹底した準備で、選手の招集も常に複数パターンを準備して備えた。
昨年には「不可能を可能にしてもらった」と、予選のなくなった10、11月に欧州遠征を行った。五輪世代の選手7人も招集。2チームの強化を一手に行った。今年3月にはA代表が日韓戦に勝ち、五輪代表が同アルゼンチン代表に勝っても「これからの成功を約束するものではない。常に成果と課題を出して切り替えてやらないといけない」と、表情を崩さなかった。
7大会連続W杯出場へ順調に最終予選進出を決めた。22年W杯カタール大会での8強進出、そして2050年までにW杯で優勝すると、日本協会が掲げるものがある。「今戦うことにベストは尽くすが、自分たちの目標に向かって、選手やチームの価値を高めていく」。完璧な内容で歩みを進める森保ジャパンの志は、まだまだ高いところにある。【岡崎悠利】
◆全勝無失点通過 日本は2次予選を6試合無失点の全勝で1位通過。日本がW杯最終予選前の予選で無失点だったのは、ハリルホジッチ監督が指揮した前回の18年ロシア大会2次予選に次いで2度目。前回は初戦のシンガポール戦に0-0で引き分けており、今回のように全試合完封勝利での最終予選進出は初。今大会のアジア2次予選に参加している40チームで唯一、全試合無失点勝利。Jリーグ創設前の90年イタリア大会1次予選では香港とインドネシアに引き分けるなど最終予選に進めなかったこともある。

