U-24日本代表MF三笘薫(24=川崎フロンターレ)は限られた出場時間で結果を残し、3月のアルゼンチン戦の雪辱を果たした。

サバイバルを繰り広げる攻撃陣は猛アピールした。FW上田、MF堂安、久保、相馬の先発組はそろってゴール。左サイドの相馬に代わり後半13分から出場したMF三笘は、同44分に前線でボールを受けると、右アウトサイドを使った得意のドリブルでDFをかわしてゴールを決めた。「出場時間が短くても、結果を出せる選手になりたい。目に見える結果を出して生き残りたい」と宣言した通りの得点に、笑顔が戻った。

3月のアルゼンチン戦は“久保との初共演”と期待されたが、輝けなかった。昨季ベストイレブンを受賞するなど満を持して挑んだだけに、「自分のプレーができず、他の選手はできていて悔しかった」。得意のドリブルが通用しなかった経験から「ボールを(相手が届く位置に)さらしすぎると足を出してくる。Jリーグ以上にしっかりコントロールしないとカウンターもある」と反省を持ち帰り、結果につなげた。

この日はポジションを争う相馬が先発したが、横内監督は「薫(三笘)は合流時に少し故障があった」と、コンディションを考慮したことを明かした。「最後の方は自分の良さを見せるシーンも何度かあった。トレーニングを重ねれば彼の良さがでてくると思う」と指揮官。残るジャマイカ戦の90分間で、逆転メンバー入りを狙う。【杉山理紗】