日本代表のMF古橋亨梧(26=神戸)が初めて先発のピッチに立ち、結果を出した。

前半6分、こぼれ球に反応。左足で強烈なシュートを放ち、先制点につなげた。国際Aマッチは通算3点目。

前日の取材対応では「もっと自分らしく、ゴール前ではエゴを出していければと思う」と語っていた。3日のU-24日本代表との強化試合を含めて、過去4試合すべて途中出場だった男が、初先発で燃えた。

この試合が古橋にとって感慨深かったのは、大阪・興国高で同学年だったMF南野拓実(26=サウサンプトン)と先発で並び立てたこと。これまで2人は古橋が途中出場だったため、同時には限られた時間でしかプレーできなかった。

高校当時、南野は下部組織から所属していたセレッソ大阪の選手で、古橋は高体連のサッカー部所属。面識こそあったが、ほとんど会話はなかった。

南野はこの試合までに、W杯予選6戦連続ゴール中と大黒柱に成長。19年に初代表入りした古橋にとっては、南野は目標としてきた旧友だった。