2022年ワールドカップ(W杯)カタール大会のアジア最終予選は、見えない敵との戦いも待っている。世界中に猛威を振るう新型コロナウイルス。対戦国のコロナ事情は-。コロナ対策は-。9月から始まる最終予選では、2次予選と同様に延期の可能性もあり、短期集中型の「セントラル方式」の可能性もある。

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コロナによる影響は計り知れない。そして、先も見えない。グループAに入ったイランでは、感染者数が320万人を超え、死亡者数は8万人を超える。最終予選に出場する国の中で、一番多い数字。日本が入ったグループBの他国は、比較的にコロナのまん延が低いと言えるが、この先の状況は予測が出来ない。

その中で、迎える最終予選。コロナ禍で、延期の可能性もある。本来であれば、ホーム&アウェーで開催されるが、短期集中開催の「セントラル方式」が、2次予選同様に採用される可能性もある。日本サッカー協会(JFA)幹部は「セントラル方式に切り替わったとしても、シミュレーションは出来ている。急に切り替わったとしても、慌てることはない」と話し、さまざまな見通しを立てている。

経験を糧に「見えない敵」と戦う。2次予選では1年延期となり、各組で「セントラル方式」が行われた。日本が所属した予選F組も、5月31日~6月15日の期間に、日本で集中開催された。開催地、移動、スケジュール、メンバー構成…。議論を重ね、さまざまな事態に備え、万全の状態で最終予選に臨む。