サッカー男子日本の森保一監督(52)が、五輪後も、兼務してきたA代表監督として、W杯カタール大会まで指揮を続けることが7月31日、確実となった。

日本はPK戦を制し、メダルへ王手をかけた。3日のスペインとの準決勝に勝てば、実に半世紀以上ぶりのメダルが確定する。ニュージーランドとの激闘を制した指揮官は「次のスペイン戦もタフで粘り強く戦い抜きたい」と話した。

日本協会の関係者によれば、東京五輪を視察中のスカウティング・グループからは、同監督に関し「結果は大事だが、次につながる内容かどうかも評価の対象。1次リーグを含む全試合で考えた場合、森保采配は悪くないし、9月から始まるW杯カタール大会アジア最終予選と来年のW杯本大会に向け、期待と大きな可能性を感じられる内容だった」との意見が多いという。

1カ月後の8月31日には、日本代表の強化をつかさどる、日本協会の技術委員会が開かれる。それまで、視察するグループの中で複数回協議し、その結果、評価を同委員会に報告する。同グループには技術委員も複数人含まれていることから、技術委員会で「急転解任」となる可能性はゼロに近い。ここまで、A代表を指揮し、W杯アジア2次予選も全勝で切り抜け、9月開幕の最終予選進出を決めている。マイナス材料はほぼ見当たらない。今大会は残り2戦。五輪代表は結果にかかわらず今大会限りで解散となり、この世代の森保監督の仕事もひと区切りとなるが、五輪後も、「森保ジャパン」が日本サッカーの中心を担う。