W杯アジア最終予選の10月シリーズに臨む日本代表は、7日にまずアウェーでサウジアラビア戦(ジッダ)と対戦する。アーセナルDF冨安健洋(22)が4日、現地からオンライン取材に応じ、サウジアラビア戦への強い覚悟を示した。19年アジア杯でヘディングで決勝点を決めている冨安は、プレミア仕込みの「ボックス勝負」を宣言。厳しい敵地での勝ち点3へ、成長一途をたどる男がキーマンとなりそうだ。

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冨安がみなぎる闘志をあらわにした。「ここ2試合で決まると言っても過言ではないくらい」。7日のサウジアラビア、12日のオーストラリア(埼玉ス)との2連戦が持つ意味を口にした。1勝1敗の日本に対し、両チームとも2連勝。「直接対決で勝つことは、勝ち点6分の価値がある」。勝敗は天と地の差となる。

9月シリーズでまさかの敗戦を喫したオマーン戦(0-1)は、アーセナルとの契約交渉が大詰めだったため不在。その存在の大きさが浮き彫りとなった。今回は1戦目からの合流で、プレミア挑戦を後押ししてくれた恩を返す番だ。「相手より走るとか、球際で負けないとかはどこでも変わらない。そこをまずはしっかりとやる」と誓う。

アーセナルでは「トミー」と呼ばれ、信頼を勝ち取った。移籍後のリーグ戦は右SBで全4試合に出場し、3勝1分け。開幕から3連敗したチームは冨安の加入とともに息を吹き返した。「自分の価値を仲間やクラブに証明しないといけないという状態だった」。

名門クラブで再確認したのはペナルティーエリア(ボックス)内の重要性だ。「勝負を決めるのは攻守ともボックス内だとチームでも言われる」。CBとして跳ね返す守備に加え、セットプレーでの得点も仕事の1つ。「いかに得点できるようになるかが、この先よりいい選手になるために必要なもの」。世界最高峰のプレミアリーグで培うボックス勝負を、まずはサウジアラビア相手に発揮する。

19年1月のアジア杯では押し込まれる展開だったが守り切り、自身がCKを頭で決めて勝った。あの時からひと回りもふた回りもスケールアップし、市場価値はMF鎌田に次ぐ約26億円となった。「サッカーをやっている以上、完全はない。まだまだ上がある。自分の価値を証明し続ける」。進化を続ける男が、再び難敵サウジたたきに名乗りを上げた。【岡崎悠利】

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