日本代表候補合宿に参加中のDF谷口彰悟(30=川崎フロンターレ)が20日、オンライン取材に応じ、センターバック定位置への強い気持ちを口にした。現在、日本代表のセンターバックはDF吉田麻也と冨安健洋のコンビが不動だが、吉田が負傷離脱中で、W杯アジア最終予選(27日中国戦、2月1日サウジアラビア戦)の欠場が決まっている。谷口にとって、風穴をあける大きなチャンスだ。「チャンスではあるのは間違いない。そこの座を狙っています」と強い決意を口にし「きちんとしたパフォーマンスをしないと次がない。このチャンスをものにしたい。自分も出来るよとアピールしたいし、結果として証明したい。まずはそこしか考えていない」と話した。

前日19日の紅白戦では主力組に入り、持ち味のフィード力を生かし、数多くの縦パスで好機をつくった。所属の川崎F同様、後ろからの声かけで、効率よく攻撃選手のプレスを誘導する場面も多かった。谷口も「個のバトルの部分は見せていきたい。攻撃の組み立てでは、速攻、遅攻の判断も現代サッカーではセンターバックの仕事。率先したいし、やれるは自信ある」と手応えを感じている。

所属の川崎Fでは今季も主将を務める。今回の日本代表候補合宿と同じ日に、所属チームの活動もスタートした。チームの合流はまだ先になるが、オンラインでミーティングに参加。「それぞれが、それぞれの場所でやれることを100%やって、力を付けて、集まったときに力を発揮できるように」とチームメートに伝えた。「代表活動を通して意識高く強くしていくことは可能。チームは、しっかりやってくれていると信じているし。僕もこっちで目の前の練習をやっていく」と話した。