サッカー日本代表(FIFAランク23位)MF久保建英(マジョルカ)が国際Aマッチ17試合目、21歳6日にして待望の初ゴールを決めた。ワールドカップ(W杯)カタール大会(11月21日開幕)に向け、森保ジャパン生き残りがかかる中で1つ結果を出した。

キリンカップ(杯)のガーナ(FIFAランク60位)戦に4-3-3布陣の右のインサイドハーフで先発出場。同じくW杯に出場するアフリカの強豪を相手に、2-1の後半28分に得点した。MF三笘が左サイドを突破し、ゴール前へパス。走り込んだ久保が左足で蹴り込んだ。久保は昨年6月5日、東京オリンピック(五輪)に向けたU-24日本代表の強化試合でもガーナ(U-24代表)から得点を奪っていた。

この日は3月29日のW杯アジア最終予選ベトナム戦以来の先発で、同じ右サイドを得意とする攻撃的MF堂安律とともにピッチに立った。開始3分で相手選手からタックルを右足に受けてピッチに倒れて悶絶する場面もあったが、闘志あふれるプレーを披露し、チャンスをものにした。

久保は2019年6月19日のエルサルバドル戦(2-0勝ち)の後半22分から途中出場し、18歳5日で日本代表にデビュー。98年のMF市川大祐が持つ17歳322日に次ぐ史上2番目の年少出場記録をつくり、代表最年少得点(金田喜稔19歳119日=1977年6月15日・韓国戦)の更新が期待されていたが、そこから3年も待つこととなった。

試合後、久保は「長かったですね、このまま一生入らないかと思っていました」と答えた。

久保は現状、右MFで伊東純也、堂安律に続く3番手にいる。2日のパラグアイ戦(3-1勝ち)には後半26分から途中出場したが、6日のブラジル戦(0-1負け)は出場機会がなかった。

残るは14日のチュニジア戦、そして9月に予定されている2試合の計3試合しかない。W杯登録メンバー26人入りを懸けたサバイバルへ、この得点を足掛かりとしたい。