サッカー日本代表DF冨安建洋(23=アーセナル)が、安定の存在感を示した。昨年11月17日オマーン戦以来の代表戦。前半はセンターバック(CB)をこなし、後半はアーセナルで主戦場の右サイドバック(SB)でフル出場し、無失点勝利に貢献した。冨安は「(鎌田の)クオリティーは使わないと世界的に見ても、もったいない。どれだけ彼がボールを触る回数を増やせるか、今後の日本代表にとって大事なこと」。今後のキープレーヤーに、先制点を挙げたトップ下を挙げた。

試合後の一問一答は、以下の通り。

-久しぶりの代表戦。振り返って

冨安 「0で抑えて、勝てたので、良かったと思います」

-くさびへのパスが効果的だった。鎌田へのパスも含めて、トップ下のポジションも生きていた。

冨安 「大地君がスペースを見つけて、ボールを受けることは得意。常に見てとも言われている。シントトロイデンで一緒にやっているし、彼のクオリティーは使わないと世界的に見ても、もったいない。どれだけ彼がボールを触る回数を増やせるか、今後の日本代表にとって大事なことかなと思います」

-サイドバックをやることについては?

冨安 「試合前にあるかもと言われていました」

日本代表で右SBは違う景色か

冨安 「どちらかと言うと、アーセナルでは右サイドバック。もちろんクラブと同じ役割ではない。今日はその探り、探りやった感じ」

-満足感があまりないように見えるが

冨安 「後半ちょっと、はまらない時間帯ありましたし、プレッシャーいくか、いかないかというところ、まだまだ改善出来ると思いますし、ただ、ある程度の僕たちのやり方、方向性は見えてきたかなと。しっかりと、固めながら、前半何度かありましたけど、ショートカウンターとか出せたので、進むべき方向性は少しずつ見えては来ている。その中で、仕留め切ることを求めたいですし、確率の高い道を選択する、それが出来るクオリティーを持っている選手がいる。その中で、自分は後ろで守るだけ」

-右SBの理想

冨安 「サポートでしかないと思っている。どれだけ、僕の前にいる選手に、時間を与えられるか、いい状態でボールを預けることが出来るか。そういうところですかね」

-アーセナルの基準

冨安 レベルの高いところで、やらせてもらっている。普段の練習のスタンダードが高い。普段以上の力を無理に出そうとしなくても、しっかりやるべきことをやるという感覚で、出来ればいいかなと思っている。アーセナルで、練習でも成長できる環境が整っている。

-アーセナルにいるから、どの相手でも動じないか

冨安 「多少の不安、恐怖心がなくてはならないと思っている。それは、別にアーセナルにいるからとかではなく、1人のサッカー選手として、仕事なので。そこのメンタルコントロールは、アーセナルにいるからと言うわけではない」

-W杯でスペイン、ドイツと対戦することは楽しみか

冨安 「楽しみとは思わない。勝利を目指してやることは変わらないので。やることをやるだけ」

-W杯で対戦が楽しみな選手はいるか

冨安 「誰と対戦したいとかはない」