【デュッセルドルフ(ドイツ)25日=岡崎悠利】日本代表のドイツ遠征に、3日間限定で電撃合流した前主将のMF長谷部誠(38=アイントラハト・フランクフルト)が24日にチームを離れた。ワールドカップ(W杯)3大会で主将を務めたレジェンドが、日の丸の誇りを森保ジャパンの選手たちに、伝えた。

38歳になったが、今季も最高峰の欧州チャンピオンズリーグ(CL)で戦う。4年ぶりとなる日本代表での“活動”を終え、「また特別なものが日本代表にはある。選手にも強く感じてほしい」と語った。

食事の際は各テーブルを回り選手と会話した。また、全員の前で経験を語り、若い選手からの質問にも答えたという。チーム内で「『もっとこうした方がいいんじゃないか?』という話も出ていて、より深く、いろんな考え方があった」と、選手の心意気を感じ取った。

取材に答えていると、現主将のDF吉田が背後を通りかかり、耳元で「若い選手が(話を)聞きにきた」と“乱入”。チームを引っ張るベテランにとっても、相変わらず頼もしい存在だったようだ。「W杯に向けても、すごく期待が持てるチームだった」と太鼓判。長谷部効果で、2連勝でドイツ遠征を締めたいところだ。