ワールドカップ(W杯)カタール大会へ、日本代表がまたもアクシデントに見舞われた。中盤の要、MF遠藤航(29=シュツットガルト)が8日(日本時間9日)のリーグ、ヘルタ戦(ホーム)の後半32分に相手と競り合った際に頭を激しく衝突。担架に乗せられて同37分に退いた。救急搬送された病院でひと晩過ごし、脳振とうだと診断された。開幕前、最初で最後の国際親善試合カナダ戦(17日、UAE)出場に黄信号。慎重にならなければいけない頭の負傷で、大会に影響が出ると、日本にとって大打撃となる。

◆なぜ? こんなにけが人が 最大の要因は、W杯カタール大会の開催時期にある。暑い中東での初開催。酷暑の夏を避け20日に開幕し12月18日に決勝が行われる。4年前のロシア大会もそうだったが、これまでのW杯は欧州主要リーグのシーズン終了後、通常はオフの6~7月に行われてきた。この場合、各国代表チームには事前キャンプなどで調整する準備期間、時間的な猶予があった。4年前、日本は5月の欧州主要リーグ終了後、21日から準備を始め、6月14日の開幕まで、約3週間を準備にあてた。一方、今回は世界的にシーズンまっただ中。試合消化でどのリーグも過密日程を強いられ、W杯開幕の1週間前まで、欧州主要リーグは試合が組まれている。今週末も所属クラブの公式戦があり、さらなるアクシデントの可能性も。日本代表も全員集合から約10日で、大事なドイツとの1次リーグ初戦に臨まなくてはならない。